新作彫刻、未公開ドローイングも展示、「舟越桂 私の中のスフィンクス」展、兵庫県立美術館でスタート!
兵庫県立美術館で舟越桂 私の中のスフィンクス展が開幕しました。初日の朝には作家ご自身も出席のもとテープカットが行われ、華やかな幕開けとなりました。会場には80年代の初期から最新作までの立体約30点に加え、版画やドローイング、スケッチブックなど幅広く展示されています。
この展覧会のために作成された「森のようにひとり」(作家蔵)(右)と、木炭の習作
編集部も前日から会場を取材。そこでは最後の最後まで照明の調整を続ける舟越先生や関係者の方々から張りつめた雰囲気が漂っていました。聞くところによると、最終的な作業は深夜近くまで続いたそうです。
「月の振る森」(2012年、メナード美術館蔵)
そして翌日迎えたオープン。会場を入るとまずはメナード美術館の個展でも展示されていた「月の降る森」(2012年)がほの青い空間の中におかれています。そして最後は最新の立体作品「森のようにひとり」(2015年)と木炭による平面の習作(2014年)が締めくくります。最初と最後のお部屋が他とはちょっと違った展示になっていて、今後の舟越作品の展開をしぜんと想起させます。その途中は年代を追って舟越作品の変遷を見ることができる内容です。特に会場となった兵庫県立美術館は安藤忠雄による建築で、天井がかなり高く、彫刻作品を展示するのに本当に適した空間です。
舟越作品の特徴の一つが大理石を使った目ですが、まだ大理石を使っていない頃の作品を含めた写実的な人体表現のお部屋。
続いての山と一体化したような人体や二つの頭を持つ彫刻のお部屋。
さらに野性動物が一体化したような表現を経て、腹部が大きく膨らんだ裸婦像。
そしてスフィンクスのお部屋から現在へ。
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