グレートジャーニー 人類の旅@国立科学博物館の内覧会に行ってきました

人類最古の足跡のレプリカを前に語る 馬場悠男さん(国立科学博物館名誉研究員)は、この展覧会の監修者の一人。 本日より国立科学博物館で開幕した「グレートジャーニー 人類の旅」の内覧会に昨日、行ってきました。「グレートジャーニー」はイギリスの考古学者ブライアン・M・フェイガンによる言葉。20万年前にアフリカに生まれた人類が6万年前から世界中に広がっていったその旅路を指しています。今回の展覧会は、日本人の探検家で武蔵野美術大学教授・関野吉晴さんがこの人類最大の旅である「グレートジャーニー」を自らの足で逆ルートに10年の歳月をかけて辿った旅がベースになっています。世界各地の人々が自然とともにどのように生きてきたのか、そしてこれから人類はどう生きていったらいいのかを考えさせる内容になっています。  
人類は、こんな風に世界へ拡散していきました。5〜6万年前のことです。もちろん頼れるものは自分の足だけ。今なら飛行機で一足飛びですが。  
左が展覧会の監修者、関野吉晴さん(探検家、医師、武蔵野美術大学教授)、右が篠田謙一さん(国立科学博物館グループ長)。  
海の旅に関野さんが実際に使用した丸木舟「縄文号」。もちろん食事も陸地に上がることはできないので、海に浮かんだこの舟で煮炊きもしました。寝るのももちろん舟の上。一番、たいへんだったのが飲料水。各地に寄港しながら、水と食料を補給していったそうです。  
さて、こちらが約10年ぶりの展示となる国立科学博物館所蔵の南米部族の本物の「干し首」。大きさは大人の握り拳くらい。でもきちんと目や鼻、口が形作られています。髪の毛は模造品かと思いきや、じつはその人間のものだそう。たいへんな技術です。内部がどうなっているのか、どのように作られたのか、最新の科学的分析の様子を動画で知ることができます。  
こちらの織物はアルパカの毛で織られたもの。二枚並んでいるのですが、これは織られた時期が違います。左のほうは織り目が詰まっていて、中央の生地と生地をつなぐステッチも手が込んでいます。右は織りも粗く、ステッチも目が飛んでいたり、ちょっと粗雑。もともと左のように1年をかけて丁寧に織られていたものが、商人が購入するようになってからは生産性を上げるために、短時間で仕上げられるようになってしまい……。染料も天然素材から化学染料へ移行。昔のような織物はもう作ることができなくなってしまっています。  
白熊の剥製が中央にあります。後ろ足で立ち上がっているので大きい。これに出くわしたら、動けないでしょうね。シロクマはアニメなどで可愛らしく描かれますが、実物はすごい迫力です。  
アザラシやセイウチもいます。セイウチもかなり大きいですね。会場には人によるセイウチの狩りの様子を伝える映像も流れています。今はスーパーで切られた状態の魚や肉しかみていない子供たちにはショッキングかもしれません。でも、こうして人は生きるために他の動物から命を分けてもらっていきている。それがわかると、しぜんとすべてのものに対して感謝の心が生まれるのかもしれません。  
ところ変われば品変わるということで、こちらのフンボルト ウーリーモンキーは熱帯雨林の重要なタンパク源。ウーリーモンキーはアマゾンの猿の中で最も太っていて、よく似ると柔らかく美味しくなるとのこと。  
さて、人類最古のミイラというとエジプトを思い浮かべますが、実は南米チリではそれ以前からミイラが作られていました。ナイル川の流域でミイラが作られる2000年以上前、紀元前5000年頃のことです。一度はいだ皮膚を、骨格を復元し、灰で作ったペーストを塗った後に、最後に皮膚をかぶせてミイラにしています。顔の部分には目と口がついたマスクをかぶせています。発掘されたミイラの中には大人のミイラのあいだに子供のミイラが川の字に並ぶようになっていたものもあり、まるで来世でもファミリーというイメージが当時にもあったのではないかと連想させます。  
今回はこのミイラの科学調査も行われ、内部の様子を映像で見る事ができます。  
さて、最初にお見せした足跡はいったい、どんな猿人だったのか? 復元されたのがこちら。お父さんと手をつないで歩く子供。その後ろからついて行くのはお母さんでしょうか?欧米の研究では、肩を組む男女のカップルという意見もあるそうです。この復元プロジェクト復元学術モデルになったのが、ナインティナインの岡村隆史さん!  
手ぬぐい好きにはたまらない、かまわぬのオリジナル手ぬぐい。うずくまった親クマの背中に小さな子クマがちょこんとのっている!思わずシロクマヴァージョンをお持ち帰りしちゃいました。   もうすぐ春休み。親子ででかけて、楽しんで、そして命について、人類について、少しずつ話すきっかけになるといいなぁと思います。ぜひ遊びにいかれてはいかがでしょうか?  
  グレートジャーニー 人類の旅 この星に、生き残るための物語。
• 会期:2013年3月16日(土)~6月9日(日)
• 会場:国立科学博物館
• 監修:関野吉晴、篠田謙一、馬場悠男
• 主催:主催 国立科学博物館、フジテレビジョン、朝日新聞社
• 後援:後援 文部科学省、ニッポン放送
• 特別協賛:日清食品
• 協賛:日清食品
• 特別協力:武蔵野美術大学
• 学術協力:国立民族学博物館、埼玉県立川の博物館、 すみだ環境ふれあい館(関野吉晴探検資料室)、総合地球環境学研究所、 dibam (DIRECCIòN DE BIBLIOTECAS,ARCHIVOS Y MUSEOS)、東京大学総合研究博物館、北海道立北方民族博物館、MIHO MUSEUM
• 協力:日本航空

0コメント

  • 1000 / 1000