ラファエロ展の内覧会に行ってきました

  レオナルド•ダ•ヴィンチ、ミケランジェロと並び、ルネサンス三大巨匠の一人、ラファエロに焦点を当てた展覧会が本日から上野の国立西洋美術館で開催されています。ラファエロの油彩、素描、23点が一堂に会する貴重な機会です。私は一足お先に昨日、内覧会に伺ってきました。1483年にウルビーノで生まれたラファエロ。父親は宮廷画家であり、作詩もするような教養人。でもラファエロは1520年にローマで亡くなっていますから、享年37歳でした。なんだか、まだまだこれからのようにも思えてしまいます。   [caption id="attachment_1484" align="alignnone" width="540"]
ラファエロ・サンツィオ「自画像」(1504〜06年 ウフィツィ美術館蔵)[/caption] さて、会場を入ってすぐに出迎えてくれるのが、こちらのラファエロの自画像。20代前半に描かれたこの作品。不思議な表情で、美男子と言われたラファエロの魅力がよくわかります。   [caption id="attachment_1486" align="alignnone" width="540"]
左がラファエロ・サンツィオ「父なる神、聖母マリア」(1500〜1501年 カポディモンテ美術館蔵)、右が同じくラファエロの「天使」(1501年 トジオ・マルティネンゴ絵画館蔵)[/caption] こちらは今回の展覧会の中でも、ラファエロがもっとも早い時期に描いたタブロー。なんとラファエロ17歳の作。私の17歳と言えば、まだ何も考えておらず、ぼっとした高校生だったはず……。もうすでに、ラファエロらしい柔らかさ、優美さが垣間見えます。特に、右の天使はなんともいえない艶があります。「父なる神、聖母マリア」はもともとは大きな祭壇画で、その一部とのことです。   [caption id="attachment_1485" align="alignnone" width="540"]
ラファエロ「若い男の肖像」(1503〜04年 ブダペスト国立西洋美術館蔵)[/caption] こちらは、肖像。ラファエロの作品、今回、宗教画もきていますが、個人的にはこうした肖像、モデルがいて、それを描いた作品のほうが、私としてはいいなぁと思ってしまいます。目の前の人の生気を吸い取って、というと表現がちょっとあれですが、そのほうが生き生きとしてだんぜん、ラファエロらしいように思えてしまいます。あくまで、個人的意見ですが。   [caption id="attachment_1493" align="alignnone" width="540"]
左はラファエロの「アッシジの聖フランチェスコ」、右がラファエロの「パドヴァの聖アントニウス」。2点ともに1504〜05年頃の制作、ダリッチ美術館蔵[/caption] こちらの2枚は、油彩作品ですが、その絵肌がちょっとマットでフレスコ風な感じがします。全体のイメージも、どこか中世のフレスコ表現を感じさせます。   [caption id="attachment_1488" align="alignnone" width="540"]
ラファエロ「無口な女(ラ・ムータ)」(1505〜07年 マルケ州国立美術館蔵)[/caption] 以前、日本画家の先生に、もっとも印象に残る女性像の話を伺ったときに、この作品と言われて、いつか実物を見たいと思っていたもの。やっぱりいいです。レオナルド・ダ・ヴィンチに強い影響を受けたラファエロですが、レオナルドとはまた異なる女性の美しさを描き出せたオリジナリティがすごいなぁと思います。   [caption id="attachment_1490" align="alignnone" width="540"]
ラファエロ「ベルナルド・ドヴィーツィ(ビッビエーナ)枢機卿の肖像」(1516〜17年 パラティーナ美術館蔵)[/caption] そして、今回の展示のなかでも、もっとも印象に残ったのは、じつはこちらの作品。30代前半に描いたもの。38歳で亡くなったラファエロなので、晩年に近いと言えるのかもしれません。友人であるベルナルド・ドヴィーツィ枢機卿がモデル。堂々たる存在感、迫真性、瞳の強さ、まさにピカイチ!と思ってしまったのですが、皆様はいかがでしょうか?   [caption id="attachment_1491" align="alignnone" width="540"]
ラファエロ「友人のいる自画像」(1518〜20年頃 ルーヴル美術館蔵)[/caption] こちらは30代後半の作品。なので、最晩年の作品の一つです。向かって左側がラファエロの肖像であるとされていますが、左側の男性が誰なのかはいまだ不明。 全体の黒の色彩のイメージでしょうか、どこかミステリアスな印象を受けます。   [caption id="attachment_1492" align="alignnone" width="540"]
ラファエロ「大公の聖母」(1505〜06年 パラティーナ美術館蔵)[/caption] そして、今回の展覧会でもメインヴィジュアルに使用されている「大公の聖母」。聖母子の画家としてのラファエロの真髄があらわれた1枚です。優しさに満ちた聖母の表情がまさに優美さの極地といえるでしょうか。   [caption id="attachment_1494" align="alignnone" width="540"]
ラファエロ(原寸大下絵)「聖ステパノの殉教」(1517〜19年 ヴァチカン美術館蔵)[/caption] そして、油彩画や素描だけでなく、ラファエロが図案を担当したタペストリーも展示されています。かなり大きいもので、縦は4.5メートル。迫力のある大画面です。  
今回の展覧会、会場は国立西洋美術館の1会場のみです。これだけの規模のラファエロ展は貴重なので、ぜひ、時間の余裕のあるときに、ゆったりとラファエロの世界に浸っていただけたらいいなぁと思います。 なお、会場の混雑も予想されますので、お早めにいらっしゃるといいかもしれませんね。  
Raffaello ラファエロ
• 会期:2013年3月2日(土)~6月2日(日)
• 会場:国立西洋美術館
• 主催:国立西洋美術館、フィレンツェ文化財・美術館特別監督局、読売新聞社、日本テレビ放送網
• 後援:外務省、イタリア大使館
• 特別協賛:canon
• 協賛:清水建設、損保ジャパン、大日本印刷、東レ、トヨタ自動車、みずほ銀行、三井物産
• 協力:アリタリア-イタリア航空、日本航空、日本貨物航空、オーストリア航空、ルフトハンザ カーゴ AG ルーチェ・デッラ・ヴィーテ、西洋美術振興財団

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