新春にふさわしく華やかな展示「風姿花伝 観世宗家展」に行ってきました

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観世宗家展の入口入ってすぐは能舞台を模したスペース[/caption] 現在、銀座の松屋で開催中の「風姿花伝 観世宗家展」の内覧会に行ってきたので、ちょっと時間が経ってしまいましたが、とても良かったので会場風景をアップします。 今回の展示は、観阿弥生誕680年・世阿弥生誕650年を記念したもの。歴代の観世宗家が大切に守り伝えてきた資料や能面、装束など約130点が公開されています。 [caption id="attachment_1348" align="alignnone" width="375"]
弥勒による翁の面(重要文化財、平安時代)[/caption] まず入口を入ってお出迎えしてくれるのが、この能面。10世紀末の仏師といわれる弥勒が作った翁の面。翁面は能面とは少し異なり、能楽が大成する前から作られていました。なかでも、この弥勒は専門の能面師というわけでもなかったようで、残されている数も少なく、伝説的な作家と言われています。   [caption id="attachment_1351" align="alignnone" width="500"]
並んでいる能面は時代も異なっていて比較してみるのと違いがわかる[/caption] 今回の展示には、能面や能装束、資料など約130点が展示されています。能面はこのように4面が並んでいる展示もあります。それぞれ時代や作者が異なっていて、その違いがわかりやすくなっています。   [caption id="attachment_1352" align="alignnone" width="375"]
氷見の手になる「霊女」(重要美術品)。壮絶な苦しみ、悲哀のなかの妖しさがひしひしと伝わってきます[/caption] こちらは16世紀、越中の人・氷見が作った「霊女」。ぴんと張りつめたなかに、何か壮絶な気配を感じさせます。この面は、地獄で責めを受ける死霊を表現したもの。   [caption id="attachment_1355" align="alignnone" width="375"]
赤鶴による「泥蛇」(重要美術品、鎌倉時代)[/caption] そしてこちらは13世紀末の人で鬼面を得意とした赤鶴による「泥蛇」。鬼気迫る表情です。こちらは和紙で作られた珍しい能面。目や歯に銅版が蝋付けされていますが、当時、どのように焼き付けたのかは不明とのこと。   [caption id="attachment_1359" align="alignnone" width="500"]
世阿弥による直筆『風姿花伝』第六巻『花伝第六花修』[/caption] そして、こちらは世阿弥の直筆『花伝第六花修』。世阿弥が弟の四郎に相伝した『花伝書』の第六巻です。観世宗家のみに伝えられているもの。周囲には焼け跡がありますが、これは蔵が火事になったことを示しているそうです。当時の宗家は必死にこれを火の中から持ち出したのでしょう。   [caption id="attachment_1350" align="alignnone" width="500"]
色も鮮やか、ふんだんな刺繍が施された能衣装[/caption] 会場には能舞台に使用される能衣装もずらっと並んでいます。鮮やかな色彩、ふんだんな刺繍が施された衣装の美しさにうっとり。     [caption id="attachment_1346" align="alignnone" width="500"]
室町幕府第8代将軍・足利義政から拝領した法被。現存最古の能衣装[/caption] こちらの装束は、室町幕府第8代将軍・足利義政から拝領した法被。現在残っている能衣装の中ではもっとも古いものです。   [caption id="attachment_1343" align="alignnone" width="500"]
開幕式典には同展監修をつとめた二十六世観世宗家・観世清和氏(中央)、松岡心平東京大学教授(右から二人目)も出席[/caption] オープニング式典には同展監修をつとめた二十六世観世宗家・観世清和氏や松岡心平東京大学教授が出席。テープカットも行われ、華やかな幕開けとなりました。 さて、久方ぶりに能面をじっくりと見ました。年末ということもあって、かなり編集作業に切羽詰まった状態だったのですが、やっぱり行って良かった。能面から発せられる静かな気というか、エネルギーを存分にチャージして、とびきり元気になりました。良いものがもつ力は、やっぱりすごいと再認識する展示でした。世阿弥ではないけれど、まさに「初心忘れず」が大切ですね。   [caption id="attachment_1344" align="alignnone" width="500"]
能面がばっちりと正面からおさめられたクリアファイルはいかがでしょう?![/caption] 会場を出ると、展覧会関連グッズコーナーが。一筆箋やポストカードなどがありましたが、一番気になったのはクリアファイル。なんだか目立ってました。   観阿弥生誕680年・世阿弥生誕650年 風姿花伝 観世宗家展
• 会期:2012年12月27日(木)~2013年1月21日(月)
• 会場:松屋銀座8階イベントスクエア
• 主催:NHKサービスセンター
• 企画:東映
• 協力:観世宗家、財団法人観世文庫
• 監修:二十六世観世宗家・観世清和、松岡心平(東京大学教授)

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