オープン・スペース 2012の会場風景をアップしました人間の視覚って不思議

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逢坂卓郎《生成と消滅 2012》2012年[/caption] 薄暗い空間の中に、蛍光グリーンの光が静かに明滅する。まるで闇夜の蛍のような幻想的な空間で、瞑想的的な雰囲気でもある。さて、じつはこの光、通常では目にすることができない、あることを意味しています。さて、それは? [caption id="attachment_1093" align="alignnone" width="500"]
宇宙から飛来するエネルギーの存在を,発光ダイオード(LED)の明滅で視覚化[/caption] この光は、じつは宇宙線、宇宙から地球に飛来してくるエネルギーの存在を、発光ダイオード(LED)の明滅で視覚化したものです。目には見えませんが、私たちの周囲には宇宙からやってきた高エネルギーの粒子や放射線が飛び回っています。その放射線の総称が宇宙線です。太陽からの光だけでなく、何万光年も離れた場所で星が爆発したときの光、星の最期の光も届いているというわけです。おそらく今見えている光は、私たちの生まれる遙か昔の光なわけですね。広大な宇宙を感じます。 ポッドキャスト「チャンネルICC」では逢坂さんのインタヴューを見ることができます。   [caption id="attachment_1094" align="alignnone" width="375"]
岩井俊雄《マシュマロスコープ》2002年[/caption] こちらは、岩井俊雄さんの「マシュマロスコープ」。なんだか雪だるまを斜めに引き延ばした感じのなんとも愛らしい形です。ここについている窓(モニター)を覗いてみると、なんだか周囲の風景が歪んで見えます。なんだかとっても不思議。今いる現実の世界でない、もう一つの世界がこの窓の向こうには存在しています。   [caption id="attachment_1095" align="alignnone" width="500"]
グレゴリー・バーサミアン《ジャグラー》1997年[/caption] こちらの部屋に入ると、うーん目がチカチカする。オレンジ色の光線で形作られた人のようなものが激しく動いている。そしてその人が空中に物を投げている。実はこれ、円柱に人と物が固定されていて、それが回っているそうです。そして、ストロボライトが点滅していることで、人の目にはアニメーションのように動いていることが感じられるということ。人間の視覚って不思議。   [caption id="attachment_1096" align="alignnone" width="500"]
シルパ・グプタ《無題(シャドウ#2)》2006年[/caption] 個人的に一番はまってしまったのがこれ。シルバ・グプタの「無題(シャドウ#2)」。大きなスクリーンを前にして、鑑賞者が並びます。すると鑑賞者のシルエットがスクリーンに映ります。そして上方から積み木のようなものが落ちてきて、なぜか鑑賞者のシルエットにぶつかるとそこで停まる。次々に積み木は落ちてきて、鑑賞者の肩や頭の上にはたくさんの積み木が!他にも横から女の子が歩いてきて、鑑賞者に当たるとハイタッチのポーズをしたり。なんで、こんなに上手く反応するのだろう。生粋の文系人間にはすごいとしかいいようがないこの技術! それから音がすべて吸収されてしまう「無響室」も作られていましたが、なんだか気分が悪くなりそうなくらいの、圧迫感のある空間。ジョン・ケージはこの部屋からヒントをえてまったくの無音の作品《4分33秒》を作ったそうです。なんだか怖い感じもしました。 さて、この体験型いっぱいの展覧会ですが、入場料は無料。夏休みにお子さんと一緒に楽しめる展覧会の一つだと思います。難しいことを考えなくても、とっても楽しいです。でも、人間の聴覚、視覚にしても、こうしてアート作品を通して気づかされることって多いですね。最先端の技術の今もそうですが、人間のもつ感覚の不思議についてちょっと考えさせられました。   [caption id="attachment_1099" align="alignnone" width="500"]
ショップも充実[/caption] 入口すぐのミュージアムショップには、幾何学をモチーフにした不思議なオブジェなども販売されています。ちょっとひねりのきいたお洒落なデザインのものが多いですね。   [caption id="attachment_1098" align="alignnone" width="500"]
会場入口の様子[/caption] オープン・スペース 2012
• 会期:2012年5月26日(土)―2013年3月3日(日)
• 会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]ギャラリーBほか
• 主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
• 入場料:無料

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