今美術の力で−被災地美術館所蔵作品から@東京藝術大学大学美術館

[caption id="attachment_765" align="alignnone" width="460" caption="会場入り口には佐藤静司さんの「合掌」がおかれ厳かな雰囲気"]
[/caption] 今日から上野の東京藝術大学大学美術館で開催されている「今美術の力で──被災地美術館所蔵作品から」の内覧会に行ってきました。入場無料です。 この時期、東京藝術大学大学美術館では円朝コレクションを中心とした幽霊画の展覧会が開催されるはずだったが、3月11日に起こった東日本大震災により、芸大としてできることは何かを考えて、展覧会を変更し「今美術の力で」が開催されることになったというわけです。展覧会の準備期間はなんと4ヶ月。通常であれば2年、3年の準備期間を経て開催されるものですが、なんとしても今この時期にやらねばならないという固い決意のもと、短期間で展覧会実現にいたったとのこと。 [caption id="attachment_768" align="alignnone" width="460" caption="関東大震災を経験したからこそ描くことができたという中村彝の2点"]
[/caption] 会場内は被災を受けた地域の美術館が所蔵する作品が展示されています。被災地の美術館では、学芸員さんが市の職員として美術館以外の救援業務についていたり、7月現在でもたいへんな状況下だそうです。そうした中で、東京で作品を見せる意義に共感し、快く協力して下さったと言います。 中村彝の作品は関東大震災で被災した中村彝がその直後に描いた作品。 [caption id="attachment_767" align="alignnone" width="460" caption="院展初日に関東大震災で被災した経験を持つ横山大観の作品も"]
[/caption] 会場には、院展初日に関東大震災で被災し、出品していた作品を自ら巻いて持ち帰ったという横山大観の作品もあります。(ちなみに、今回の展覧会には出品されていませんが、そのエピソードに登場する作品は東京国立近代美術館が所蔵する「生々流転」です) [caption id="attachment_770" align="alignnone" width="460" caption="河口龍夫や宮島達男などの作品も"]
[/caption] 今回、意欲的なのは現代美術の作品が出品されていること。これまで芸大美術館ではほとんど展示することのなかった現代美術が、今回の震災をきっかけに芸大美術館にとっても新しい展開を促した。ゴームリーやアバカノヴィッチ、河口龍夫や宮島達男といったメジャークラスのコンテンポラリーアートが並んでいます。 さて、今回の展覧会、なんと入場料は無料です。今美術に何ができるのか、ぜひ会場に足を運んでいただき、それぞれに感じていただけたらと思う展示です。 今美術の力で──被災地美術館所蔵作品から
• 会期:2011年8月2日(火)~8月21日(日)
• 会場:東京藝術大学大学美術館
• 主催:東京藝術大学、東京新聞
• 後援:台東区
• 協力:茨城大学、茨城県近代美術館、茨城県天心記念五浦美術館、いわき市立美術館、岩手県立美術館、郡山市立美術館、水戸芸術館、水戸市立博物館、宮城県美術館
• 企画協力:小泉晋弥(茨城大学教授)

0コメント

  • 1000 / 1000