異様なオーラに満ちた神獣 誕生!中国文明展

第二会場中ほどに異様な気配が。ぱっと見た瞬間、まさに射抜かれたという感覚。現在、東京国立博物館で開催中の「誕生!中国文明展」からの1点はこの神獣です。 神獣(しんじゅう)淅川県徐家嶺9号墓出土(1990年)春秋時代・前6~前5世紀 高48cm 長47cm 幅27cm 河南省文物考古研究所蔵 残念ながら、下版直前で内覧会に行けなかったため、今回の画像は会場で販売されているポストカードでご容赦を。 虎の身体に、龍の首、そして脚は亀というなんとも奇妙な獣が首をもたげ、口からは舌を出している。背中にはもう一つ別の動物がつけられていて、その口は龍をくわえています。全体がなんとも粘っこく、いまにも動き出しそうな躍動感。 この神獣が作られたのは、春秋時代。この時期に河南省南部を支配したのは四面楚歌で知られる楚の時代。この国では、このような異形の神が信奉されたと言います。表面には、トルコ石が嵌めこまれていて、たいへん凝った作りになっています。 ポストカードや図録、ホームページの画像をでは、この迫力を感じることはできません。ぜひ実見して、そのパワーを感じて頂きたい1点です。 この「神獣」に出会える「誕生!中国文明展」は、上野の東京国立博物館で、9月5日まで開催中です。

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