本日の1点は「金剛界八十一尊曼荼羅」 根津美術館「いのりのかたち」展

現在、青山の根津美術館では、新創記念特別展 第7部 「いのりのかたち 八十一尊曼荼羅と仏教美術の名品」展が開催されています。そのなかの1点といえば、やはり「八十一尊曼荼羅」でしょう。 [caption id="attachment_304" align="aligncenter" width="350" caption="重要文化財「八十一尊曼荼羅」鎌倉時代 13世紀 絹本着色 1幅 縦216.0cm 横209.8cm 根津美術館蔵"]
[/caption]   縱横ともに2メートルを越す大画面です。全体を見るためには、かなり後方に引かなければなりません。全体に深い緑茶色のなかに、仏の衣や咲き誇る花々に入れられた朱の色彩が鮮かに輝いています。 なぜ八十一尊かというと、曼荼羅の中心をなす成身会の部分だけは一図として考えて、まわりをとりまく賢劫十六尊と四天王を併せると全部で八十一の諸尊になるということなのです。 同館の白原学芸課長によると「金剛とはダイヤモンドのことで、信心の固さをダイヤモンドの固さに例えたもの。空海が日本にもたらしたものとは図様が異なり、比叡山の祖の一人である円仁がもたらした図様」と考えられるとのこと。「細部を見ると、頬に朱がさしてあったり、体のところどころにそのように朱を入れることで立体感をだしているが、これは日本にはあまりない描法」だそうです。 目がちょっとつり目で、厳しい表情が特徴だとのことですが、みているとなんだか朗らかに歌を歌っているようにも見えて、なんだか心が明るくなっていきます。 「八十一尊曼荼羅」の優美な姿にお目にかかることのできる「いのりのかたち 八十一尊曼荼羅と仏教美術の名品」展は、青山の根津美術館で8月8日、今週の日曜日まで開催中です。

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