平山郁夫先生、ご冥福をお祈りします

本日午後0時38分、平山郁夫先生が脳梗塞で亡くなられました。79歳でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。 平山先生と言えば日本画家として精力的に作品を生み出され、そして文化財保護に力を尽くされてきました。現代では日本でもっとも広く知られたまさに国民画家のお一人でした。 以前、「美術の窓」でも平山先生の特集を組んだことがあります。編集担当はもちろん編集長がつとめましたが、ひょんなことからそのアシスタントとして私におはちがまわってきたのです。本来ならば、先輩がつとめるところだったのですが。このときには、本当にアシスタントとしてテープを回したり、ゲラを送ったりといったお手伝いをさせて頂きました。 塵一つない清浄な空気の張り詰めた画室で高階秀爾先生と大作を前に対談していただいたことは、たいへん印象に残っております。とてもにこやかに、そして穏やかに話されておいででした。対談を終えた後には、会食にもご一緒させていただきました。そのときには平山先生の奥様もご一緒され、絵の道で支えあいながら長く歩んでこられた平山ご夫妻の絶妙なやりとりに、理想のご夫妻という思いを抱いたものです。奥様は芸大で絵を目指しておられましたが、平山先生と結婚された時に、ご自身は筆を折られ、平山先生の徹底したサポート役へとまわられたそうです。 私自身は、このアシスタントという以外には、直接の接点はありませんでしたが、本当に慎む深く思慮にあふれた方だという印象は強く残っております。 また一つ時代が終わったということでしょうか。平山先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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