一蝶の大親友 宝井其角の自宅は茅場町にありました

「美術の窓」9月号で特集を組んだ英一蝶の大親友・其角は茅場町に住んでいました 今、茅場町というと日本有数の金融街といったところでしょうか。ビシッとスーツで決めたサラリーマン達が颯爽と歩いている、といったイメージもあるかもしれません。 茅場町を駅を出てすぐそこ、宝井其角(Takarai Kiikaku)の住居跡があります。其角は蕉門十哲(芭蕉の門弟のなかでも特にすぐれた10人のことです)の一人で、とにかく江戸の人々に人気が高かった門人です。芭蕉というと、晩年はちょっとストイックな感じをうけますが、其角はとにかく豪放磊落で明るい性格だったようです。 闇の世は吉原ばかり月夜かな  ――其角 吉原にも足繁く出入りしていたようで、吉原の幇間(太鼓持ち)だった英一蝶(Hanabusa Ittyo)とはまさに親友といった間柄だったようです。一方は俳句、一方は絵、それぞれを補い合いながら、高め合っていった最高の関係といってよいと思います。 そんな其角の住居が茅場町にあったわけです。一蝶の自宅は東京駅の八重洲口辺りと考えられていますので、江戸の人々は、この距離くらいは簡単に足で行き来していたのですね。まぁ、芭蕉庵は深川にあったわけで、そこにも其角と一蝶は二人で訪れた記録が残っていますから、八重洲と茅場町なんて、ほんの近い距離といったところなのでしょう。 今は、地下鉄などを使い、逆に大回りをしているわけですね。 さて、その其角邸跡を撮影にいって、ふと周辺を歩いていて見つけたのがこの神社。 大きな鳥居をくぐると、 このようになっています。敷地内には、 お稲荷さんも祀られています。 この神社は日枝神社日本橋摂社といって、主祭神として大山咋神を祀っています。千代田区永田町の旧官幣大社・日枝神社の摂社・御旅所です。周囲は構想ビルに囲まれていて、ここに足を踏み入れると、ここだけが別世界のような感じを強く受けます。緑も豊富で、私が訪れたのは午後4時くらいでしたが、ベンチにはサラリーマン風の男性が煙草を吸いながら一休みしている姿が見受けられました。都会のなかの憩いの場といった役割を果たしているのでしょう。 英一蝶特集の誌面ではこの神社は紹介できなかったのが残念です。また、吉原から南の浅草の取材も行ったのですが、こちらも頁数の関係で、泣く泣く没にしています。足で歩いてお店などを発掘しているので、今後、ぜひご紹介できればと思っております。 さていよいよ明日から、板橋区立美術館で「英一蝶展」が開幕です!!

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