写真家・鈴木理策、約8年ぶりとなる東京での大規模個展が東京オペラシティ アートギャラリーで開催中

来年咲く桜を思い描く時、過去に出会った桜の記憶によるものなのに、
私にはそれが未だ見ぬものに思われる。

──鈴木理策


2007年、東京都写真美術館における個展「鈴木理策 熊野、雪、桜」から約8年ぶりとなる東京での大規模な個展「鈴木理策写真展 意識の流れ」が初台にある東京オペラシティ アートギャラリーで開催されています。会場は新作および未発表作を中心とした写真作品約100点と映像作品3点が展示されています。


今回の展覧会タイトルには「意識の流れ」とありますが、これはご本人の「見るという行為に身をゆだねると、とりとめのない記憶やさまざまな意識が浮かんできて、やがてひとつのうねりのような感情をもたらすことがある」という経験からつけられたものだそうです。


鈴木さんが通常、撮影に使用するのは8×10(エイト・バイ・テン)という大きなカメラです。大判カメラを使うことによって画面に定着される情報量が増える、通常の肉眼ではとらえきれない細部も見ることができるのがこのカメラの特徴。「写そう」としたのではなく、「写ってしまった」世界が、大判に引き延ばされた画面に登場するわけです。 また、フォーカスが一点ではなく、様々な場所に当たっていると言えばよいのでしょうか、画面のあちこちに生々しい存在感が潜んでいて、それが一つの画面として構成され、なぜかこちらがその中へ迷い込んでいくような感覚を覚えます。そして会場を進むにつれて、様々なストーリーを思わず作り出したくなります。


普段、多くの人にとって日常的な「見る」という行為ですが、あらためて鈴木の作品を提示されることで、新鮮な感覚やなぜこう見えるのか、美しいと認識する行為はどういうことなのか、様々な疑問が浮かんできます。鈴木作品を通して、あらためて見るということの不思議さを体感してみてはいかがでしょうか?



鈴木理策写真展 意識の流れ

会 期:2015年7月18日[土]─ 9月23日[水・祝]

会 場:東京オペラシティ アートギャラリー[3Fギャラリー1, 2] 交通アクセス フロアマップ

入場料:一般 1,200円(1,000円)、大学・高校生 800円(600円)、中学生以下無料

主 催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団

特別協賛:ジャパンリアルエステイト投資法人

協 賛:株式会社資生堂

協 力:株式会社熊野新聞社、株式会社カシマ、株式会社KANRI、ギャラリー小柳、ゼロプラス、株式会社ニコン、フォト・ギャラリー・インターナショナル、フォトグラファーズ・ラボラトリー

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