3331アーツ千代田、5周年を祝う記念式典開催

アーツ千代田3331の統括ディレクターをつとめる中村政人さん

旧練成中学校を利用して誕生したアートセンター、3331アーツ千代田が5周年を迎え、祝賀会が行われました。式典にはアーツ千代田3331代表・清水義次さんや石川雅己千代田区区長、石田勝彦千代田区神田五軒町町会会長、3331コミッションワーク・アーティストで十和田市現代美術館館長の藤浩志さん、中村政人アーツ千代田3331統括ディレクターが挨拶を行い、来賓や参加者が100名ほど集いこれまでの5年と今後の5年へと向かう華やかな式典となりました。

旧錬成中学校は昭和50年代に設立された中学校ですが、その後40年を経て、少子化の波を受けて惜しまれつつ閉校ととなりました。石川雅己区長は「錬成中学を設立する時に区の職員として関わりました。二人の息子も卒業生です。そして区長になったときには、少子化により閉校の決断をせざるをえない立場でした。でもこの場所は地域の最大の拠点であり、地域の人々に愛された場所。なんとか新たな光をあてて、第二の人生を、この場所を再生したいと思い続けていました。その中で区に文化芸術の拠点施設を作る「ちよだアートスクエア」構想がおこり、藝大の中村政人さんとの出会いもあって、この場所を芸術文化を育て、伝統を育む場として再度、光をあてることができました。そして今では全国的にみても、価値を持つ施設になり、本当に重要な場にいなっていると思います」と挨拶。


3331アーツ千代田はじつは、国からの支援を受けた指定管理者制度で行われている活動ではなく、民間が自立して運営を行う組織となっている。3331アーツ千代田の清水代表は「今、3331アーツ千代田は公民連携の一つの見本と言われるようになってきました。現在ではこの場所には年間80〜100万人の方が訪れ、その中には、全国から視察としていらっしゃる方もいます。やはり3331アーツ千代田は民間自立経営の文化施設であることが我々の誇りです」とその運営形態の独自性を語る。


藤浩志さんは「3331は年間を通して、人々が何かをやろうと集まっています。常に何かが生み出されつつあるのではないかと期待される場所です。その制作の現場に立ち寄ることができる、縁側のような存在であることが素晴らしいと思います。人と人との関わりをうむ、適正なサイズの場所なんです。日本は3.31を経て、美術も地方も大きな転換期を迎えています。本当の意味でのクリエイションが生まれることを願っています」と述べた。


中村政人統括ディレクターは「不安を乗り越えて想いを高めていき、そこで初めて見える価値や感覚に触れたとき、生き生きとした感情がえられます。そういう場を作りたいとこれまでやってきました。現在、来場者は190万人を突破しました。来られる方の目的意識がはっきりしていること、そして滞在時間が長いのが3331という施設の特徴です。神田発の文化複合施設として3331は可能性に満ちています。2020年には日本各地、そして世界の人々が日本を訪れます。今後も地域とともに、日本そして全世界に開いた3331で有り続けたいと思っています」と今後の抱負を語った。


現在、文化庁が行う「日本遺産」や地域が行う芸術祭など、全国各地でアートと地域をつなげた地方創生が行われています。3331アーツ千代田は「行政も錬成中学校の同窓会も強くこの場所を原型のまま残して欲しいと願い、そしてこのような文化施設として新たな形で生まれ変わることができ、地域の重要な拠点となっています」という石田勝彦千代田区神田五軒町町会会長の言葉にあるように、地域の人々の強い願いとアートの力が結びつき、新たな未来へのエネルギーを生み出した「都市型創生」の理想像、これからの日本の豊かな社会のモデルケースといえる存在として着実に歩みを進めているようです。



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